(C)Talk Line/小学校/社会/6年生/歴史/
インターネットランド(TOSS商標)


織田 信長


よしのり Home
TOSS SANJO/小林 義典

三段構えの鉄砲一斉射撃を世界で初めて行った信長。
近代的歩兵戦術の開祖と言われている。
鉄砲による合戦は,戦国の世を早く終わらせるきっかけとなった。

「天下布武」という理想をかかげ,天才的な戦術で天下統一を目指した織田信長。
その行動と業績について考えさせる。


向山式歴史学習法を追試した。
「織田信長はこの時代をどのように生きようとしたか。」
「そのことを証明するエピソードを5つノートに書きなさい。」
「5つのエピソードの中で最も大切なものを1つ選びなさい。」........これらの発問,指示は吉田高志氏実践の追試である。

「徳川家康」の学習後,「戦国〜安土桃山時代を代表する人物は誰か」をノートにまとめさせた。
その次の時間に,「戦国〜安土桃山時代を代表する人物は誰か」を討論する。
討論後,同じタイトルで作文を書かせた。これも吉田高志先生実践の追試である。
                      《 TOSSランド http://www.tos-land.net/ ナンバー検索 No.1143023 》

「豊臣秀吉」の授業サイト  ●「徳川家康」の授業サイト

Webワーク


(◆絵「長篠の戦い」提示)

【説明】1575年に三河(愛知県)で戦が行われました。長篠の戦いといいます。その時の合戦の様子を表した絵です。
    教科書にも同じ絵がありますね。指差してごらんなさい。お隣同士確認します。

【指示】この絵を見て気付いたこと,分かったこと,思ったことを箇条書きで書きなさい。

  「鉄砲を撃っている人がいる。」
  「弓矢を使っている人がいる。」
  「いろんな模様の旗がある。」
  「日本の国旗みたいな旗がある。」
  「柵みたいなものがある。」
  「槍を持っている人がいる。」

【指示】教科書36頁にあるタイトル『織田信長が天下統一を目指す』を指差します。
    その右側に5円玉の穴位の大きさの○を10個書きなさい。追い読みをします。
    (一文ずつの追い読み。読んだ後,○を一つ赤鉛筆で塗り潰させる。)

【発問】「長篠の戦い」の絵を指差してごらんなさい。西側と東側,どちらが勝ったのですか。

  「鉄砲を撃っている西側の方。」
  「信長軍。西側です。」

(◆鉄砲を撃っている写真を提示)

【説明】当時の鉄砲射撃を再現した写真です。鉄砲をたくさん持っている西側の方が勝ちました。
    西側は織田信長と徳川家康の連合軍。東側は武田勝頼の騎馬隊です。

【発問】鉄砲を発明したのはどこの国だと思いますか。
     a モンゴル   b 日本   c ポルトガル

  「ポルトガル?」

【説明】正解はモンゴルです。モンゴルは鎌倉時代の頃は元といいましたね。元は鉄砲を使って、ヨーロッパに攻めていきました。

【指示】資料集で「鉄砲」の説明が書いてある所があります。指差してごらんなさい。見付けた人は「見付けました。」と言います。追い読みをします。

(◆写真「ポルトガルから伝来した鉄砲」提示)

【説明】ポルトガルから伝来した鉄砲がこれです。火縄銃と言います。

【指示】地図帳で種子島を探しなさい。見つけた人は見つけましたと言います。......○○さん,何頁のどこですか。

【説明】元の発明した鉄砲はヨーロッパに行って,それから種子島にきたのです。種子島では,鉄がよく取れます。
    種子島から鉄砲の作り方も日本各地に伝わり,和歌山県の根来,大阪の堺,滋賀県の国友などでさかんに作られました。

【指示】資料集30頁,「長篠の戦い」の説明部分を指差しなさい。追い読みをします

【説明】3,000挺の鉄砲です。この鉄砲隊を3隊に分け,3隊を順番に切れ目なく撃たせました。
    弾込めは熟練した人でも25秒ほどかかったといいます。

【発問】3交代で撃つと,大体何秒間隔で連続射撃が出来ますか。25秒を3で割ればいいのですね。

  「大体8秒間隔で撃てます。」

【発問】このような三段構えの鉄砲一斉射撃を世界で初めて行ったのは,どこの国だと思いますか。
     a モンゴル    b 日本     c ポルトガル

  「モンゴルです。」
  「日本?」

【説明】正解は日本です。1618年,長篠の戦いの43年後にヨーロッパで鉄砲の一斉射撃をしたという記録があるそうです。
    ヨーロッパより早いのです。
    1543年に鉄砲が初めて日本にやって来ました。その時は2挺だけ買いました。もの凄い大金を出してです。
    その鉄砲を手本に種子島の鍛冶職人が国産の鉄砲を作りました。これです。
    (◆写真「国産第一号の火縄銃」提示)
    
    国産第一号の火縄銃です。
    しかし,5か月後には,島内で6,000挺の鉄砲を作ってしまったそうです。
    (◆絵「堺の鉄砲鍛冶職人」提示)
    
    日本の鍛冶や鋳物の鋳造技術が相当な高水準だったからです。
    当時,世界で一番鉄砲を持っていたのが日本です。世界最先端の武器で,世界最先端の戦いをしたわけです。

(◆写真「天下布武の印」提示)

【説明】信長が自分の出した書状・手紙に押した印です。「天下布武」と読みます。「天下」とは,一国全体,全国を指します。

【発問】「天下布武」は,どんな意味を表していると思いますか。

  「天下をとる。」

【説明】武力による天下の統一,武士の力で日本全体を治めるということを意識してこの印章を使いました。

(◆絵「安土城」提示)

【説明】全国を統一する本拠地として,安土に城を築きます。資料集31頁,「安土城と城下」の説明部分を指差しなさい。追い読みをします。

【指示】安土は京都に近く,交通が便利と書いてありますね。地図帳で「安土」を見付けなさい。ヒント,琵琶湖の東側沿いです。

(◆写真「楽市楽座の制札」提示)

【説明】信長は,商業を盛んにすることにも力を注ぎました。資料集31頁,「信長の楽市楽座令」の説明部分を指差しなさい。追い読みをします。

【指示】織田信長は,この時代をどのように生きようとしたのかを考えながら教科書を読みます。
    隣同士で一文交代読みです。読み終えたら座ってまた読むのですね。全員起立。(さし絵や地図などのタイトル,脚注も全て読ませる。)

【発問】織田信長はこの時代をどのように生きようとしましたか。ズバリ一言でノートに書いてごらんなさい。書いた人から黒板に書きなさい。

  「天下の統一を目指しました。」

【説明】信長は戦国の世を終わらせるために,天下の統一を目指しました。

【指示】信長が「天下の統一を目指した」ということを証明する出来事を箇条書きで書きなさい。5つ書いたら持ってきます。

  「周りの大名を倒した。」
  「武田軍の強力な騎馬隊を打ち破った。」
  「鉄砲をいち早く戦法に取り入れた。」
  「室町幕府を倒した。」
  「比叡山延暦寺を焼き討ちにした。」
  「一向一揆を攻め滅ぼした。」
  「安土城を築いて天下統一の拠点とした。」
  「安土で商人や職人が自由に営業できるようにした。」

【指示】この出来事の中で,一番大切だと思われるものを選びなさい。(指名なし発表)

  「比叡山延暦寺を焼いたことです。天下統一を目指すことに逆らう者はたとえ僧侶でも許さないという態度を示しているからです。」
  「安土城を築いたことです。ここを中心に天下の統一を目指しました。」
  「安土で商人や職人が自由に営業できるようにしたことです。商人や職人を味方につけて,天下統一を目指したと思うからです。」


〈参考資料〉
◆西尾一・平光雄『教科書にない疑問にこたえる歴史資料集』(社会科教育別冊No.2:明治図書)
◆西尾一・平光雄『教科書が面白くなる“歴史モノ”なんでもデータ事典』社会科教育'96念8月号別冊:(明治図書)
◆有田和正『日本の歴史が10倍おもしろくなる』(旺文社)
◆御館様−織田信長大検証 http://www1.skz.or.jp/~omegu/oya/oda/index.htm
◆国友鉄砲の里資料館 http://www2.justnet.ne.jp/~teppounosato/
◆国際日本文化研究センターの先生による授業 http://www.edu.city.kyoto.jp/hp/katsurazaka-s/98/gakusyu/nitibunken.htm
◆長篠の戦い http://www.ffortune.net/social/history/nihon-sen/nagasino.htm
◆種子島:西之表市HP http://www.city.nishinoomote.kagoshima.jp/index2.htm

このページの最初にもどる。

インターネットランド(TOSS商標)