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徳川 家康


よしのり Home
TOSS SANJO/小林 義典

天下分け目の戦いに勝ち,江戸幕府を開いた家康。
初めはただの湿地帯だった江戸を,ダイナミックな都市計画で開発を進めた。
江戸中期には人口世界一の都市となる。
江戸時代は,世界に類を見ない,260年間に及ぶ平和な時代。
その基盤を築いたのが家康である。


向山式歴史学習法を追試した。
「徳川家康はこの時代をどのように生きようとしたか。」
「そのことを証明するエピソードを5つノートに書きなさい。」
「5つのエピソードの中で最も大切なものを1つ選びなさい。」........これらの発問,指示は吉田高志氏実践の追試である。
                       《 TOSSランド http://www.tos-land.net/ ナンバー検索 No.1143023 》

この授業の後,「戦国〜安土桃山時代を代表する人物は誰か」をノートにまとめさせた。
その次の時間に,「戦国〜安土桃山時代を代表する人物は誰か」を討論する。
討論後,同じタイトルで作文を書かせた。これも吉田高志先生実践の追試である。
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「織田信長」の授業サイト  ●「豊臣秀吉」の授業サイト

Webワーク


(●絵「江戸城」提示)

【指示】この絵と同じものが教科書に載っています。何頁ですか。教科書を開いて指差します。お隣同士確認してごらんなさい。
    これを見て,気付いたこと,分かったこと,思ったこと,をノートに箇条書きで書きなさい。
    時間は5分間。5つ書いたら持って来ます。(ノートを持って来たら,○をつけて板書させる。板書したら全員に聞こえる声で読ませる。)

(●絵「徳川家康像」提示)
【説明】この江戸城を建てたのが徳川家康です。秀吉亡き後,大きな力をもちました。

【指示】教科書40頁にあるタイトル『徳川家康が江戸幕府を開く』を指差します。
    その右側に5円玉の穴位の大きさの○を10個書きなさい。
    私に続いて一文ずつ追い読みをします。(一文ずつの追い読み後,○を一つ赤鉛筆で塗り潰させる。)

【指示】隣同士一文交代読みをします。1回読み終えたら座ってまた読みます。全員起立。
    (「止め。」と指示した後,読んだ回数だけ○を赤鉛筆で塗りつぶさせる。)

【発問】家康が江戸に幕府を開くまでにどんな出来事がありましたか。

  「関ヶ原の戦いです。」

(●絵「関ヶ原の戦い」提示)

【指示】「関ヶ原の戦い」の絵です。教科書「関ヶ原の戦い」と書いてある所を指差しなさい。赤鉛筆で囲みます。

【指示】関ヶ原は何県にありますか。(岐阜県です。)地図帳で見付けなさい。見付けた人は「見付けました。」と言います。

【指示】「関ヶ原の戦い」の絵は,資料集にあります。何頁ですか。説明の所,指差しなさい。追い読みをします。

【説明】関ヶ原が主な戦場となりましたが,実際には東北から九州まで全国各地で東軍と西軍に別れて戦いが行われました。
    それで「天下分け目の戦い」と言われるのです。徳川家康率いるのが東軍。石田三成率いるのが西軍です。  

【発問】東軍と西軍,どちらが勝ったのですか。

  「東軍です。」

【説明】この戦いに勝った徳川家康は,1603年に征夷大将軍となり,江戸に幕府を開きました。
    (「征夷大将軍」「江戸に幕府を開きました。」を赤い箱で囲ませる。)

【発問】しかし,家康は江戸に幕府を開いた後でも,まだ安心出来ませんでした。
    大きな力をもった大名がいたからです。誰ですか。教科書から見つけなさい。

  「豊臣氏です。」

【説明】家康は,豊臣氏を守るということを建前にして戦い,「関ヶ原」で勝利しました。ですから,豊臣氏には頭が上がらなかったのですね。
    しかし,豊臣氏が力をもったままだと,家康は思うように政治を行えません。それで,豊臣氏を滅ぼしたのです。

【発問】家康が江戸に幕府を開いたとき,江戸の町は豊臣氏の大阪と比べて大きかったでしょうか。小さかったでしょうか。

  「大きかったと思います。」
  「小さかったと思います。」

(●絵「長禄年中江戸絵図」提示)

【説明】幕府を開く前の江戸は,湿り気の多いじめじめした何もない土地でした。

【発問】家康は江戸城や江戸の町をどう変えましたか。教科書から見つけて書きなさい。

  「海を埋め立てさせました。」
  「江戸の町づくりの費用を大名に出させました。」

(●絵「分道江戸大絵図」提示)

【説明】じめじめした何もない土地が,江戸時代の中頃になると,世界一の人口を誇る大都市となります。その基礎をつくったのが家康です。

【発問】江戸幕府は何年間続くのですか。

  「大体260年位です。」

(●写真「1865年頃:愛宕山から見た武家地の様子」提示)

【指示】これは,江戸時代の終わり頃に撮影した江戸の写真です。これを見て,どう思いますか。

  「立派な家がずらっと並んでいます。」
  「今の家とあまり変わりません。立派な家ばかりです。」

【説明】このような都市づくりの基礎をつくったのが家康なのですね。

(●絵「江戸城」提示)

【説明】江戸城は初め,このような城でした。しかし,城の完成後,僅か17年で焼けてしまいました。
    その後,ずっと江戸城は天守閣なしの城でした。

【発問】天守閣をつくり直さなかったのは何故ですか。

 「お金がなかったからです。」
 「天守閣が必要なかった?」

【説明】そのとおり。天守閣が必要ないほど,江戸時代は平和だったのですね。

【指示】家康は,この時代をどのように生きようとしましたか。それを探るために,もう一度教科書を読みます。
    班で一文交代読みをします。読み終えたら座ってまた読むのですね。全員起立。
     (「止め。」と指示した後,読んだ回数だけ○を赤鉛筆で塗りつぶさせる。)

【発問】家康は,この時代をどのように生きようとしましたか。ズバリ一言でノートに書きます。
    書いた人は,先生の所に持って来てごらんなさい。(○を付け,板書させる。)

  「征夷大将軍になって,幕府を開こうとした。」
  「関ヶ原の戦いに勝って,天下を統一した。」
  「江戸幕府を開いて,日本を平和にした。」

【説明】「江戸幕府を開き,安定した国づくりを目指した」のですね。

【指示】「江戸幕府を開き,安定した国づくりを目指した」ことを証明するエピソードを5つ,ノートに書いてごらんなさい。
    書いた人は,先生の所に持って来ます。(○を付け,板書させる。)

         「江戸幕府を開く。」
         「江戸城を築く。」
         「城下町づくりをする。」
         「関ヶ原の戦いで勝つ。」
         「大阪城を攻め落とす。」
         「天下をとる。」
         「征夷大将軍になる。」

【指示】このエピソードの中で,一番大切だと思われるものを選びなさい。(指名なし発表)

  「征夷大将軍になったことです。信長も秀吉もなれなかったからです。」
  「関ヶ原の戦いで勝ったことです。負けたら天下はとれなかったからです。」
  「江戸幕府を開いたことです。260年続く江戸時代のもとをつくったからです。」


〈参考資料〉
◆吉田高志『3人の武将と天下統一』TOSSランド http://www.tos-land.net/ ナンバー検索 No.1143023
◆西尾幹二他『新しい歴史教科書(市販本)』扶桑社
◆西尾一・平光雄『教科書にない疑問にこたえる歴史資料集』明治図書
◆西尾一・平光雄『現代感覚で解く“歴史人物”資料集』明治図書
◆西尾一・平光雄『“歴史モノ”なんでもデータ事典』明治図書
◆東京大学附属図書館『地図に見る江戸八百八町』 http://www.lib.u-tokyo.ac.jp/tenjikai/tenjikai96/index.html


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