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日 露 戦 争 (日本人の武士道)

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TOSS SANJO/小林 義典

 

「日露戦争(日本海大海戦)」の授業サイト ●「日露戦争(旅順攻略戦)」の授業サイト

Webワーク(  MB)


(●写真「ロシア兵捕虜」提示)

【発問】何という方ですか。

  「明治天皇です。」

【説明】明治天皇は嘉永5(1852)年にお生まれになりました。江戸時代です。

(●写真「江戸時代の武家屋敷」提示)

【説明】江戸時代に撮影された武家屋敷の写真です。

【指示】この写真を見て,思った事を言ってごらんなさい。

【説明】江戸時代は大変平和な時代で,約270年程続きました。
    世界の歴史上,200年以上平和を保った国は,日本だけです。

【発問】世界の奇跡とまで言われた平和な江戸時代が終わったのは,何故でしょうか。

(●地図「欧米の植民地」提示)

【説明】江戸時代の末の国際情勢です。
    世界の大部分が欧米の国々によって支配されていました。
    支配された国の人々は,まるで奴隷のように働かされていました。

【発問】日本は安全でしょうか。

【説明】日本にも,欧米の支配が近付いていたのですね。

【説明】欧米に対抗するため,日本の国が一つにまとまる必要がありました

(●肖像「明治天皇」提示)

【説明】明治元(1868)年,明治天皇が即位されます。
    日本は独立を保つために,明治天皇を中心として,強い国づくりを始めます。

【説明】日本を取り巻く状況は,大変激しいものでした。

(●地図「ロシアの朝鮮半島進出」提示)

【説明】ロシアは遠くモスクワから,朝鮮半島に至る鉄道を造ります。
    そして,清や朝鮮を脅し,ロシアは要塞を造りました。

【発問】日本はどうしたでしょう。

【説明】ロシアに抗議をしました。
    しかし,何度抗議しても,回答が無く,軍事施設は増える一方でした。

(●テキスト「日露戦争」提示)

【説明】明治37年,日本はロシアとの戦争を始めます。日露戦争です。

(●画像「旅順攻略戦」提示)

【説明】当時,ロシアの陸軍は世界最強と言われていました。ロシア軍が朝鮮半島に建設した要塞です。
    日本軍はこの要塞の攻撃を半年間続けました。そして,漸く勝つことが出来ました。
    司令官は乃木希典です。

(●画像「日本海大海戦」提示)

【説明】ロシアが世界に誇るバルチック艦隊です。日本海にやって来ました。
    日本はこの戦いで,世界の海戦史上最初で最後と言われる完璧な勝利を収めます。
    司令官は東郷平八郎でした。

(●「アジアの志士達」提示)

【説明】日露戦争に勝利した日本に,何万人もの留学生が集まりました。
    この人達は独立運動のリーダーになっていきます。
    現在,アジアの国々が独立国を保っているのは,日本がアジアで唯一戦ったからです。

(●「丁字ターン」提示)

【説明】東郷平八郎がとった戦法は,バルチック艦隊の進路を塞ぐような形で進み,
    突然回転を始めるというものでした。
    東郷大将は,この一番先頭の「三笠」という名の軍艦(旗艦)に乗っています。
    バルチック艦隊は,これを見て喜んだそうです。 

【発問】どうして喜んだのだと思いますか。

【説明】回転している間,軍艦が止まっているように見えますね。
    ですから,バルチック艦隊としては照準が合わせ易く,「これは勝ったも同然。」と思ったのです。
    実際,旗艦「三笠」は,夥しい量の弾を浴びました。

【発問】この戦隊の中で,一番弾を浴びやすかったのは,何番目の鑑だったと思いますか。

【説明】一番後ろの鑑ですね。だんだん照準が合ってきますから。
    この艦は「日進」と言いました。
    司馬遼太郎の「坂の上の雲」に,日進が被弾する様子が詳しく書いてあるので紹介します。

六番艦の日進の状況もすさまじかった。......
(司馬遼太郎『坂の上の雲』文春文庫127頁より17行目より13行程と
 243頁11行目より9行程読み聞かせる。)

【発問】何故,日進は,昨日と変わらずに戦闘を続けられたのでしょうか。 

【説明】外国人が乗っていたのです。アルゼンチンのガルシア大佐です。
    観戦武官として日進に乗り込んでいました。
    戦いの様子を観察し勉強するためです。
    これは国際法で認められていました。しかし,本当は中立の立場をとらなければいけません。
    しかし,ガルシア大佐は,日進の艦内で倒れた砲術長に代わって,砲撃の指揮をしました。 
    国際法違反です。

【発問】国際法の違反をしてまで,日進の砲撃を指揮したのは,何故でしょうか。

【説明】日本とロシアの戦いは,どこからどう考えても「日本に正義がある」と,
    ガルシア大佐が確信していたのです。
    撃沈したも同じだと思っていた「日進」が元気に砲撃を加えてくる様子を見て,
    バルチック艦隊は一気に戦意を失いました。

【説明】日本はガルシア大佐に公に御礼をする事が出来ませんでした。
    国際法違反をした事がばれてしまうからです。
    しかし,内々に御礼をした方がいらっしゃいました。
    大変高価な御礼の品をガルシア大佐に渡した方がいらっしゃったのです。

【発問】誰が渡したと思いますか。

【説明】明治天皇です。明治天皇は全てご存知だったのです。
    この時,明治天皇が御礼の品として渡されたものは,現在アルゼンチンの日亜学院に展示されています。
    日亜学院には,三笠宮文庫という図書館があります。
    日本とアルゼンチンの交流が,明治天皇の時代から現代に続いているのです。

【指示】今日のお勉強の感想を書いておきなさい。
    キーワードは,明治天皇・日本・アジア,です。  


〈参考資料〉
◆占部賢志『日露戦争に今何を学ぶか』日本会議熊本講演会
◆占部賢志『日露戦争開戦百周年に想ふ』(『祖國と青年』平成16年8月号)
◆占部賢志『日露戦争と明治の武士道』(『明治天皇と日露戦争』明成社)
◆勝岡寛次『教科書から見た日露戦争』展転社
◆安達弘『人物学習でつくる歴史授業』明治図書
◆上原卓『東郷平八郎』明治図書
◆自由主義史観研究会『近現代史の授業改革2』明治図書
◆明治百年記念出版『東郷元帥と三笠』
◆三笠保存会『記念鑑みかさ』
◆三笠保存会『日本海海戦の世界史的意義』
◆土山廣端『東郷平八郎小伝〜至誠の栄光〜』東郷会
◆名越二荒之助『世界に開かれた昭和の戦争記念館 第4巻 大東亜戦争その後』展転社
◆日本を守る国民会議『欧米植民地支配の世界史的展開と大東亜戦争』
◆『新しい歴史教科書』扶桑社
◆平塚柾緒『日露戦争』河出書房新社

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