TOSSランド/社会/6年/昭和/ |
to:TOSS Internet Land |
第二次大戦から日米開戦へ
戦後50年を経て公開された機密文書から,日米開戦までの道程を考える
|
TOSS SANJO/小林義典
よしのりホーム
|
日本を挑発し,対米戦へ向かわせるための構想が
1940年10月の段階で既に存在した。
アメリカ海軍諜報部マッカラム少佐が記したこの覚書は
当時の海軍提督アンダーソンやノックスに提出されている。
この覚書は,戦後50年を経た1994年に
機密扱い解除となったものである。
このマッカラム覚書を元に授業を組み立てた。
|
|
|
|
(●ヨーロッパの地図)
【発問】(●ドイツ)国の名前が分かる人?(●国名)
ドイツです
【説明】1939年にドイツがお隣のポーランドに攻め入りました。
これがきっかけとなり,世界中を巻き込む戦争へと突入します。
【発問】何という戦争ですか。(●第二次世界大戦)
第二次世界大戦
【説明】今日は,遠くヨーロッパで起こった戦争と,日本の大東亜戦争との関係について考えてみます。
【説明】(●宣戦布告)ドイツに対して,イギリスとフランスが宣戦布告しました。
【発問】最初,どちらが優勢だったと思いますか。
ドイツ?
イギリス・フランス?
【説明】(●勢力拡大)ドイツは瞬く間に勢力を広げ,フランスの首都パリを占領。
(●ロンドン空襲)イギリスの首都ロンドンも(●ロンドン空襲)空襲を受けました。
【説明】(●欧米植民地地図)当時イギリスは世界中に植民地を持っていましたが,
(●ドイツ仮想勢力図)ここが全てドイツの植民地となると,困る国が出てきます。
(●チャーチルとルーズベルト)イギリス首相チャーチルはある国に助けを求めました。
【発問】どこの国でしょうか。
アメリカです
【説明】(●アメリカへ交渉)チャーチルはイギリスが誇る3つの宝を,アメリカに譲ると約束しました。
●スパイ戦の技術,●レーダーの技術,●そして,原子爆弾の開発データです。
【発問】●しかし,ルーズベルトは戦争を始められませんでした。何故だと思いますか。
戦争に反対する人が多かったから
【説明】●アメリカの87%もの人々が,当時戦争に反対していたからです。
【発問】戦争を始めるために,ルーズベルトはどうしたと思いますか。
ドイツの恐さを宣伝した?
【説明】ドイツがアメリカとの戦争を始めるように仕向けました。
(●ドイツのUボート)ドイツの潜水艦を攻撃するなど,ドイツを怒らせようとしました。
(●ヒトラー)しかし,ドイツの総統ヒトラーは,アメリカとの戦争を恐れ,手出しをしませんでした。
【説明】(●世界地図)そこで,狙いを変えました。
(●日本)日本です。
【説明】(●世界地図・三国同盟)日本はドイツと同盟を結んでいました。
●●ですから,日本がアメリカとの戦争を始めれば,
●アメリカは,ドイツとの戦争を始められるのです。
●日本に先制攻撃をさせることのが鍵でした。
【発問】日本に先制攻撃をさせるために,アメリカは何をしたと思いますか。
【指示】予想して,ノートに書いてごらんなさい。
石油を輸出しないようにしました
【説明】(●マッカラム覚書)戦後50年経って初めて公開された機密文書の中に,●アメリカ海軍情報部マッカラムの●覚書がありました。
【説明】(●マッカラム覚書)その中に,日本を戦争に向かわせるための方法が,8つ書かれていました。
みなさん,知りたいですか?
【説明】(●項目A)「太平洋のイギリス軍基地をアメリカ軍も使えるようにする」(指名して読ませる)
(●世界地図)太平洋のイギリス軍基地です。(●アメリカ国旗)
【説明】(●項目B)「太平洋のオランダ軍基地をアメリカ軍も使えるようにする」(指名して読ませる)
(●世界地図)オランダ軍基地。(●アメリカ国旗)
【説明】(●項目C)「中国政府の手助けをする」(指名して読ませる)
(●世界地図)当時日本は中国と戦争をしていたのですね。(●アメリカ国旗)
【説明】(●項目D)「アメリカ軍艦隊を東洋,フィリピン,又はシンガポールにおく」(指名して読ませる)
【説明】(●項目E)「アメリカ軍の潜水艦隊を,東アジアにおく」(指名して読ませる)
【説明】(●項目F)「アメリカ軍主力艦隊を,これからもハワイに置く」(指名して読ませる)
(●世界地図)ハワイのアメリカ軍基地。(●●真珠湾画像)
【説明】(●項目G)「日本がオランダから石油を買えないようにする」(指名して読ませる)
【説明】(●項目H)「アメリカは日本との貿易をやめ,イギリスにもやめさせる」(指名して読ませる)
(●世界地図)。(●経済封鎖)日本は貿易の道を閉ざされました。
【説明】●以上が8項目です。
【発問】(●8項目)ルーズベルトは8項目のうち,いくつ実行したでしょうか。
3つ位?
8項目全部
【説明】(●ルーズベルト)全て実行しました。
【発問】この間,日本は何もしなかったのでしょうか。
【説明】(●年表「ハル国務長官」)3月,アメリカのハル国務長官との話し合いを始めます。
【説明】(●年表「第三次近衛内閣」)8月,近衛首相がルーズベルトとの直接の話し合いを申し入れます。
【発問】ルーズベルトからの返答は何月に来たと思いますか。
9月
10月
【説明】(●年表)10月です。●しかも,直接の話し合いは拒否されました。
【説明】●11月には,アメリカより10か条の通告がありました。
【説明】(●パール博士画像)のちに東京裁判で判事を務めたパール博士は,この通告に対し,次のように述べています。
●「このような要求をつきつけられれば,モナコやルクセンブルグのような小国でさえ,
アメリカに対して武器を持って立ち上がったであろう。」
【説明】(●年表)12日後の12月8日,日本はアメリカとの戦争を始めました。
【説明】(●ヨーロッパ地図)3日後,アメリカはヨーロッパでの戦争に参加。
(●●年表)1945年5月にはドイツが降伏。
(●空襲画像)その後,日本は空襲を受け,(●原爆画像)原爆を落とされた後に,●降伏します。
【指示】「第二次世界大戦」「日本」「アメリカ」をキーワードにして,今日のお勉強をノートにまとめておきなさい。
|
〈参考資料〉
■ロバート・B・スティネット『真珠湾の真実』文藝春秋
■渡部昇一『「パル判決書」の真実』
■渡部昇一『東條英機 歴史の証言』祥伝社
■小林よしのり『パール真論』小学館
■『歴史街道』(平成21年1月号)PHP研究所
■その他各種ウェブサイト
|
|
|
|
このページの最初にもどる |
|
to:TOSS Internet Land |