社会/6年/南京事件
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百 人 斬 り 競 争

南京戦で,百人斬り競争は本当にあったのか

TOSS SANJO/小林義典
よしのりホーム


【指示】昭和12年,日本と中国が戦争をしていた頃の日本の新聞です。赤い囲みを読んで下さい。(百人斬り”超記録”)

【指示】記事の一部,読んで下さい。

(野田「おいおれは百五だが,貴様は?」向井「おれは百六だ」両少尉アハハ。
結局いつまでに,いづれが先に百人斬ったかこれは不問,
結局「ぢゃドロンゲームと致さう,だが改め百五十人はどうぢゃ」と忽ち意見一致して
十一日からいよいよ百五十人斬りがはじまった。)

【発問】一言で言うと,どんなお話ですか。

【発問】本当にあったお話だと思う人? 作り話だと思う人?

【指示】理由をノートに書きなさい。(列指名)

【説明】この記事を書いた記者は,手紙で次のように証言しています。

「聞き取って記事にしたもので,その現場を目撃したことはありません」

【説明】人から聞いた話だったのですね。本当のお話かどうかの証拠はありませんでした。

【発問】その後,この二人はどうなったでしょうか。

【説明】中国で死刑になります。

【発問】中国が,この二人を死刑にしたのは何故でしょうか。三択です。
     A:百人斬りをしたから 
     B:百人斬りをした疑いがあるから
     C:その他

【説明】今日はこのことを考えます。

【説明】中国の南京大虐殺記念館です。
     南京で多くの中国人が日本軍に殺されたことを示す建物です。
     「百人斬り」とされる大型パネル。処刑の写真も掲示されています。
     中国では,小学校の教科書にも百人斬り競争が載っているそうです。

【発問】小学生に教えるのは,なぜでしょうか。

【指示】ノートに書いてごらんなさい。

【発問】百人斬りが記事になったのは昭和12年。
     百人斬りをしたとされる二人が中国軍に呼び出されたのは,昭和何年でしょうか。(昭和22年)

【説明】昭和22年です。二人とも,この新聞記事は作り話だと無罪を主張しました。
しかし,1回の公判で死刑判決を受け,銃殺されています。

【説明】その前の年,アメリカ軍に呼び出されたこともありましたが,
     これは,その日のうちに終わりました。検事に次のように言われたそうです。
     読んで下さい。

「記事によって迷惑を受けるということは,アメリカでもたくさんあります」

【説明】百人斬りの記事を書いた記者は,手紙で次のように証言しています。

「聞き取って記事にしたもので,その現場を目撃したことはありません」

【説明】二人の写真を撮ったカメラマンは,最近亡くなりましたが,次のように述べていたそうです。

当時日本軍は苦戦していたので大隊副官と歩兵砲小隊長が第一線で刀を振り回して
チャンバラをするような戦況ではなかった。
そもそも南京戦は近代の銃撃戦でチャンバラではない。
現在南京大虐殺記念館に私の撮った二人の写真が虐殺の証拠として
展示されていることに腹が立って中共政府と喧嘩をしたいくらいだ。

【発問】ところで,百人斬りの目撃者は何人いるでしょうか。(0人)

【発問】目撃者は一人もいません。
では,一体,何が証拠となって死刑となったのでしょうか。(新聞)

【発問】南京事件では,30万人の中国人が殺されたとされています。
     その実行犯として,名前が挙げられている日本人は何人位いるでしょうか。
     A:1000人位 B:100人位 C:10人位      (3名)

【説明】3人です。この人(田中軍吉氏)は三百人斬りをしたとして死刑になりました。
     証拠はこれです。
     雑誌に載った自分の刀の説明にこのように(悲願三百人斬り田中軍吉大尉の愛刀助廣)書いてあったのが
     証拠となりました。

【指示】読んで下さい。

悲願三百人斬り田中軍吉大尉の愛刀助廣

【説明】「悲願」とは,「必ず達成したい願い」のことです。

【発問】中国が,この二人を死刑にしたのは何故でしょうか。三択です。
     A:百人斬りをしたから 
     B:百人斬りをした疑いがあるから
     C:その他

【指示】二人の遺書を読みます。

向井敏明少尉 辞世

 我は天地神明に誓い捕虜住民を殺害せる事全然なし。
 南京虐殺事件等の罪は絶対に受けません。
 死は天命と思い日本男子として立派に中国の土になります。
 然れ共魂は大八州島に帰ります。
 我が死を以て中国抗戦八年の苦杯の遺恨流れ去り日華親善,
 東洋平和の因ともなれば捨石となり幸ひです。
 中国の御奮闘を祈る
 日本敢奮を祈る

 中国万歳

 日本万歳

 天皇陛下万歳

 死して護国の鬼となります

      十二月三十一日 十時記す 向井 敏明

死刑に臨みて

此の度中国法廷各位,弁護士,国防部の各位,蒋主席の方々を
煩はしました事につき厚く御礼申しあげます。
只俘虜,非戦闘員の虐殺,南京虐殺事件の罪名は絶対にお受け出来ません。
お断り致します。
死を賜りました事に就ては天なりと観じ命なりと諦め,
日本男児の最期の如何なるものであるかをお見せ致します。
今後は我々を最後として我々の生命を以て残余の戦犯嫌疑者の
公正なる裁判に代えられん事をお願ひ致します。
宣伝や政策的意味を以って死刑を判決したり,面目を以て感情的に判決したり,
或は抗戦八年の恨みを晴さんが為,一方的裁判をしたりされない様祈願致します。
我々は死刑を執行されて雨花台に散りましても貴国を怨むものではありません。
我々の死が中国と日本の楔となり,両国の提携となり,東洋平和の人柱となり,
ひいては世界平和が到来することを喜ぶものであります。
何卒我々の死を犬死,徒死たらしめない様,これだけを祈願致します。

中国万歳

日本万歳

天皇陛下万歳
  
                            野田 毅

【指示】「百人斬り」「中国」「死刑」
     この言葉をつかって今日のお勉強の感想を書いておきなさい。


【参考資料】
◆鈴木明『「南京大虐殺」のまぼろし』WAC
◆東中野修道『南京「百人斬り競争」の真実』WAC
◆稲田朋美『百人斬り裁判から南京へ』文藝春秋
◆東中野修道『南京事件 国民党極秘文書から読み解く』草思社
◆阿羅健一『「南京事件」日本人48人の証言』小学館文庫

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