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日中戦争の背景


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TOSS SANJO/小林 義典
昭和の初め,世界恐慌のあおりを食い,
わが国は未曾有の不景気に陥る。
失業者も激増した。

この経済恐慌を解消すべく
わが国が大陸進出を始めたと
教科書には記してある。

そして,盧溝橋事件。
わが国の大陸侵略の始まりだとされる盧溝橋事件だが,
本当にそうなのか。

webワーク(授業資料:1.13MB)

【指示】教科書99頁。 「日中戦争」という言葉を探してごらんなさい。
    その文を読みます。さんはい。

「1937年7月には,北京の近くで日本軍と中国軍が衝突しました。
これをきっかけに日中戦争が始まり,日本軍は,中国各地に戦いを広げていきました」

【指示】(●「中国全土に広がる戦争」図)
    右上の地図から「北京」を探して指で押さえてごらんなさい。

【発問】北京はどこの国ですか。

「中国です。」

【説明】戦場となったのは中国でした。
    これはわが国がしかけた戦争だったのでしょうか。
    ....今日はこのことを考えます。

【説明】(●北京地図)明治33(1900)年の北京のお城周辺の地図です。

【指示】(●マーキング)わが国の公使館があります。指差してごらんなさい。

【発問】わが国以外にはどこの国の公使館がありますか。

【説明】(●各国の国旗)北京には多くの外国人が住んでいました。
    (●義和団画像)明治33(1900)年に義和団と清の政府軍1万人以上がここを襲います。
    (●8か国の国旗)北京にいる8か国の人々が戦いました。

【発問】何人くらいの人が戦ったと思いますか。(●義勇兵も含め481名)

【説明】(●当時の画像)2か月半戦った後,8か国連合軍が北京に到着し戦争は終わりました。

【発問】(●発問)戦争が終わった後に,それぞれの国の間で行われるものがあります。
    何でしょうか。

    (戦いを終え,平和を回復するための話し合い)

【説明】(●北清事変最終議定書)次のようなことが決められました。

「北進事変に関する最終議定書(北京議定書)」
第9条 北京など重要な地域の居留民を守るため,各国は軍隊を置く。

【指示】読みます。はい。

【説明】(●駐留軍画像)これ以後,それぞれの国は中国に軍隊を置くようになります。

【説明】しかし,その後も事件は起きます。
    これらの事件で,970人以上のわが国人が殺されました。

【説明】(●盧溝橋画像)昭和12(1937)年7月7日,北京で盧溝橋事件が起こります。
    日本軍と中国軍の激しい撃ち合いが行われました。
    わが国の侵略はここから始まったと,中国は主張しています。

【発問】(●国旗)盧溝橋事件の場にいた日本軍は何人位だったと思いますか(●135人)

【説明】(●数値)中国軍は総勢18万人でした。

【発問】日本軍と中国軍,どちらがしかけたと思いますか。

【説明】これは様々な説があります。
【説明】(●写真)中国の首相(周恩来)が次のような発言をしています。

「七・七事変(盧溝橋事変)は劉少奇同志の指揮する抗日救国学生の一隊が,決死的行動を以て党中央の指令を実行したものである。」
「中国人民解放軍総政治部発行/戦士政治読本」より

【発問】これによれば,先に仕掛けたのはわが国と中国,どちらですか。

【説明】(●東アジア地図)およそ1か月後の8月13日,上海で本格的な砲撃戦が始まりました。

【発問】日本軍と中国軍,どちらがしかけたと思いますか。

【説明】(●画像)中国軍です。
    (●数値)上海にいたわが国の兵士は18,000人が中国軍80,000人に包囲されます。

【説明】この後,中国軍は本拠地を重慶に写し,戦いを続けました。

【発問】この中国軍に兵器や軍事費を援助し続けた国があります。
    どこの国でしょうか。(アメリカ,イギリス,ソ連)

【説明】(●エドウィン・ライシャワー画像)東洋史研究者のエドウィン・ライシャワーは,
    次のように述べています。

 第二次世界大戦は1939年にヒトラーがポーランドに侵攻して始まったので
はない。1937年の支那事変(中国軍による日本軍への総攻撃)から始まったのだ。

【発問】●日中戦争はわが国がしかけた戦争だったのでしょうか。

【指示】今日の勉強をノートにまとめましょう。
    キーワードは「わが国」「中国」「日中戦争」です。


〈参考文献〉
鈴木正男『支那事変はわが国の侵略戦争ではない』展転社
黄文雄『日中戦争 真実の歴史』徳間書店
佐藤優『日米開戦の真実』小学館
兵頭二十八・別宮暖朗『1937年の真実 日支戦争はわが国の侵略ではない』         (別冊「正論」EXTRA.08所収)

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