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私財を売り払ひ，粗衣粗食，他者の救済に徹した生涯。
その高潔さと，ダイナミックな発想，手腕に圧倒されました。
今は泰平の世なれば余こそ主君として彼(尊徳)に臨んでゐるが
これがもし乱世であつたなら全く位置は転倒して
彼(尊徳)こそ実に三軍を叱咤する英雄となつたであらう
江戸幕府老中首座(現代でいへば内閣総理大臣に当たる)大久保忠真
六百以上の村々の復興に当たつた二宮尊徳。
その復興事業の方針・原則は，全て同じだつたさうです。
〈復興事業の方針・原則〉
1. 困窮者の救済(あばら屋の壊れた厠や屋根を修復。勤労意欲の喚起)
2. 善行者の表彰(村民の投票により表彰者決定)
3. 道路・橋・用水路の修復と荒地開墾(大勢で力仕事。高額の賃金で皆が潤ふ)
4. 神社・仏寺の修復(皇祖，神々，祖先への報恩感謝)
5. 無利息金の貸し付け(村民の自立心を養う)
長い年月をかけた復興の中では，様々なドラマが生じます。
鳥肌が立ち，心震へるエピソードが散りばめらた尊徳の生涯。
非が一点も無いと思はれる尊徳ですが，成田不動で
21日間に及ぶ断食祈願をしたさうです。
そして，自他一体，「一円仁」の心に至りました。
己が身をうちすてて見よそのあとは一つのほかにあるものはなし
岡田幹彦先生の語りで，会場は超高密度な空間になりました。
ご参加された方々の感想を記します。
参加者の感想
前回の山田方谷先生といい，今回のお話といい，まさに現在の日本に
必要な学びが沢山でありました。
地方も国も，自力再建出来るように！人物育成をしていかなければならないと
強く感じました。
焦らず，続けて行く!! 大きな学びをこの度も有難うございました。 K.K氏
二宮尊徳＝勤勉 ぐらいしか認識が無かったが，
詳しくお話が聞けてとてもよかったです。
今，あまりにも豊かになりすぎて，日本人として，人として，
本当に大事にしなければならないものを忘れてきてしまっている事を
恥ずかしく思う。
まず，自分の内を見つめて，この日本に生まれ，生かされていることに
感謝をしたい。そして，子供達にもしっかり伝えていきたいと思う。
ありがとうございました。 N.T氏
歴史から学ぶ事は多いと思います。
また，是非参加したいと思います。 K.N氏
日本の偉大な先達の意志に触れ，
歴史に散りばめられた至宝を鏡に，我心をうつして，
日々の生活に顕現させて行きたいと思います。
大きな学びに感謝いたします。 M.T氏
人生の指針がみえたように思いました。
自己を振り返り，今後に生かしていきたいと思います。 T.T氏
“人道とは何か”を考えさせられました。
友人より『二宮尊翁夜話』を借りることができそうなので，
読んでみたいと思います。 W.F氏
〈講演会全体について〉
1. 講演の始まりに，中林社長より問題提起をいただくことで，
自然と集中力が高まりました。
2. 会場が冷えました。
3. 感情を込められ，抑揚のある岡田先生のお話の仕方が，
興味深く聴き入る起因となりました。
〈内容について〉
1. 二宮尊徳が（単に勤勉さが目立った人物でなく）小田原藩の財政を
立て直した実績ある人物と知り，深く知りたくなりました。
2. 桜町の復興に当たり，二宮が悟った「自他一体」の精神を
私も大切にし，心掛けたいと感じました。 N.D氏
友人の誘いで参加しました。
自分自身の至らなさを痛感いたしました。
次回も是非参加したいと思います。 F.H氏
今の時代にふさわしいお話を聞けました。
大変ありがとうございました。 H.T氏
本当に感動しました。
二宮尊徳から考えたものを大切にしていきたいと思います。 M.H氏
本日は大変ありがとうございました。私も社会人になってから，
尊徳翁の勉強をさせてもらいました。
本日の説明では，尊徳翁は子供の頃から人格者とのことでしたが，
父，利右衛門の医者との出会いが向学心・向上心を育むきっかけと思うことと，
尊徳翁は一回離縁していることが成田山での修業での反省につながるのではと....。
岡田先生に聞きたかったですが....。
何れにせよ切ない思いをして人格が身に付くと感じています。
また日々努力していきます。 M.T氏
私も岡田先生の著作を読むまでは，二宮尊徳翁について知るところが
ほとんどありませんでした。また，学ぶ機会もありませんでした。
本当に胸打たれる御講演でした。 M.T氏
二宮尊徳，名前と銅像はよく知っていましたが，何をされた人物かは
分かりませんでした。岡田先生のお話で二宮尊徳という人物を
よく知る事が出来ました。大変ありがとうございました。
次回も楽しみにしております。 W.T氏
毎回，分かり易く，感情のこもったお話で，鳥肌を立て，
涙を浮かべてしまいます。
山田方谷の講演に参加出来なくて残念でした。
次回も是非参加させていただきたいと思っております。
ありがとうございました。 H.J氏
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