第六回岡田幹彦講演会H20.12.13

岡 田 幹 彦  歴史講演会 主催:日本近代史に学ぶ会


歴史に埋もれた財政再建の巨人

山田 方谷


平成20年12月13日(土) 第六回講演会(会場:加茂商工会議所)報告

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小林 義典

 

  義を明らかにして,
       利をはからず


十万両の借金地獄にあえぐ藩財政を
わずか八年で十万両の蓄財にかえた
「財政再建」の人傑

維新後は新政府の中枢を握った
岩倉具視,大久保利通,木戸孝允が
先を争って「新政府入閣」を願った人物

越後の英雄河井継之助が
はるばる備中を訪れ
土下座をしてまで仰いだ師とは,
ほかならぬこの「山田方谷」である



 
次回講演は平成21年3月14日(土)に決定

 演題は,
「二宮尊徳」「大東亜戦争(仮題)」
どちらかの予定です。

 会場は「三条市中央公民館」(予定)

岡田幹彦氏の講演
会場を埋め尽くす参加者の皆様
中林代表の挨拶

      

 文化二年(1805),備中松山藩の農家に生まれた山田方谷。
 学問を積み,士分となり,京都,江戸に遊学。 
 やがて藩政再建の大任を受け,あらゆる方面で手腕を発揮します。

 「債権者との誠を尽くした交渉」
 「徹底した節約」
 「身分を問はず人材登用」
 「殖産興業(地場産業物品の直販システム)」
 「信用を重視し新札を発行(旧来の藩札は公衆の面前で焼き払ふ)」
 「文武両道の奨励(農工商の人々の学校も創設)」
 「軍政改革(農兵制の創設は長州の奇兵隊に十年先立つ」
 「民政の刷新(仁政を行ひ,人々から生き神様と称えられる)」

 莫大な借金を抱へた備中藩を僅か八年程で再建。
 借金は全て返し,十万両の備蓄さへ成し遂げました。
 この奇跡的,天才的な偉業の根本精神は,方谷32歳の時に著した「理財論」にあります。

 岡田幹彦先生に「山田方谷」を語つていたゞき,会場は熱気に包まれました。
 ご参加された方々の感想を記します。


 

       参加者の感想

 このたび,山田方谷の講演を聴き,大変立派な人であることが分かり,
改めてこれまでの自分の不明を恥じるものです。
 現在の日本の国政面の乱れを思うにつけ,山田方谷の再来を望むや
切なるものありです。  I.K氏

 田母神さんに関して,私と同じ考え方でしたので力強く感じました。
 山田方谷師のことを初めて知りました。岡田先生を呼んで下さいまして
ありがとうございました。熱意溢れる素晴らしい講演でした。  S.Y氏

 もう少し勉強し,自分の仕事のやり方を変えていきます。   I.S氏

 山田方谷のことは以前から興味を持っていたが,なかなか講演を聴く機会が
なかったので,来ました。新潟だと岡山よりはるかに近いので良かったです。
 「理財論」を分かり易く解説いただき,非常に役立ちそうです。  Y.Y氏(埼玉県)

 気持ちのこもったご講演をいただき,ありがとうございました。
 私は,経済再建の天才「山田方谷氏」の存在を初めて知ることができました。
山田方谷氏に日本の総理大臣になってもらいたいとさえ思いました。
 理財論,原文は若干眠くなりましたが,先生のまとめがあって,理解することが
できました。本当にありがとうございました。    M.H氏

 すばらしい日本人がいた事を知らされ,ありがとうございました。
 今の日本の政治家のトップに勉強してもらいたい。
 今後も勉強していきたいと思いました。ありがとうございました。  Y.A氏

 「日本の文化を語れるか?」
 「日本の歴史を語れるか?」
と問われた時に,はなはだ恥ずかしい自分がそこにあります。
これからも是非是非学んでいきたい。    H.T氏

 私は国粋主義者ではありませんが,やはり,“道徳”,“人心教育”を考えるに
あたり,“日本人の誇り”,“日本の素晴らしさ”を中心に据えなければならないと
感じています。
 それには,歴史を学び,“日本の風土が生んだ日本人の遺伝子”を呼び覚ます
ことが大切だと,本日改めることができました。
 素晴らしい場を与えて頂き,感謝致します。    W.F氏

 大変感動しました。ありがとうございました。
 機会があれば,今度は子供も一緒に連れて来たいです。    K.S氏

 ありがとうございました。今後とも宜しくお願い致します。    A.K氏

 私自身の「学問」に対する理解が不足している為,山田方谷の人物像が今ひとつ
ハッキリしない感じがする。昔の学問はどんな事を勉強したのだろう。  S.M氏

 非常に勉強になりました。今後も勉強して行きたいと思います。    O.S氏

 私は初めて山田方谷という人物を知りました。今の日本人,特に国を動かしている
人たちには山田方谷のことをもっと勉強して共感してほしいと思いました。NHK大河
ドラマでも是非取り上げてほしいくらいです。
 こんなリーダー,政策であったら,喜んで税金(年貢)を払うのに....とも思います。(笑)
 岡田先生のお話,とても楽しかったです。
 次回もまた楽しみにしています。                      T.Y氏

 国家財政再建の為に「狭義の経済から外に立つ」考え方に感銘を受けました。
それでいて,
 
 @まず財政の基盤をつくるべく「リスク」&「固定費圧縮」&「売上増」を徹底したこと
 A長期的繁栄の為に農工商の教育水準を図ったこと
 B国家を守る為に軍事にまで注力したこと

の3点の手法も順も合理的。これらを実行し,結果を出した方谷の指導力や先見性は
本気で取り入れたいと感じました。
 その為に,方谷が大切にした考えの1つ,

 「義理を明らかにして以て人心を正し,浮華をさんし以て風俗を敦くし」

を実践しようと思います。                        N.D氏

 山田方谷の話を聞いて,今の日本は経済に目が向くのは当然であるが,国の基本
となる憲法については議論が止まっている感が強いので,教育,国防なども含めて,
もっと多くの議論がなされるべきだと思うし,今こそ取り組むべきことだと思います。
 「理財論」で言葉の意味が書いてありましたが,もっと分かり易く表示してもらいたい
です。見付けにくい部分がありました。                 I.T氏

 勉強になりました。                 M.K氏

 「誠」
 「財のみ傾くと文すたれる」
 「事の外に立ちて事の内に屈せず」
 「人を観る目,人材を見抜き,登用し活用する」
等,大切な言葉があった。その言葉を大切にして生きたい。     S.S氏

 現況にマッチした非常に参考になる内容でした。自分も狭義に陥りがちですが,
視点を変え,今後の考え方に活かして行きたいと思います。    T.I氏

 今の若者は近代史を知らないから,外国でも小さくなっている事と思います。
 素晴らしい企画に感謝します。
 近代史は何よりも何よりも,今こそ必要な学問ですね。      O.H氏

 岡田先生のお話を伺うたび,日本の先人たちの高貴さ,誇り高さ,偉大さなどに
思いを致してしまいます。
 「ガンバレ日本」という唄が流行っています。子供たちに知らず知らず日本の偉大さに
目覚めさせる格好の唄です。
 “すごいぞ日本”という事実を実感する岡田先生の御講話。いつも心が熱くなります。
 山田方谷に師事した河井継之助も英傑の一人でしたね。      M.T氏

 これからの仕事に大変役立つ内容で,勉強になりました。
 今迄は歴史を深く考えていませんでしたが,現在にも生きる内容で,今後歴史を深く
理解し,勉強したいと思います。        N.M氏

 中林さん,岡田先生の熱い想いがとても嬉しく感じました。ありがとうございました。
 今日学んだこと(山田方谷の生き方)を日々の生活で実践していきたいと思います。N.N氏

 現在にタイムリーなご講演でした。自分に置き換えて考えてみたいと思います。S.H氏

 岡田先生が言われた通りに,今日の日本の指導者,政治家に山田方谷のような
人が居ればと思いますが,そのような政治家達を選んだのも私達であり,政治への
無関心が一番の問題なのでしょう。
 そのような戦後教育を見直し,国民一人一人が国を憂えて政治に参加すれば,
日本人の心も立ち直るのでは。
 これからも人物伝を通して,日本人の素晴らしさを学ぶ事を大切にしなければと思
いました。ありがとうございました。                S.M氏

 前回の「勝海舟」,10月に新潟で行った「幕末から戦後まで」の講演会に続いての
講演を体験させて頂きました。毎回素晴らしい内容で,歴史を学ぶ重要性というもの
を感じる次第です。
 今回の“山田方谷”という人は初めて聞いた人でしたが,このような人物が幕末に
いたということは知りませんでした。講演の中でもおっしゃっていましたが,確実に現
在の社会に通じる所があり,このような人物が政治の世界に登場したら,今の世の
中も変わるのではないのかなと思いました。
 次回開催の際にも,是非参加したいと思います。
 本日はありがとうございました。                   K.K氏

 自分の人生に活かしたい。    K.N氏

 非常に参考になった。
 次回も是非楽しみにしている。     I.W氏

 人を見る目をいかにもっているか,その時代,又将来どういう人物が世の中に必要で
あるかという教えを,若いとき(学生時代)から誠の大切さを教える教育を取り入れるべき
である。
 今の日本には,人を押しのけて出世するかとか,大学出だから立派だとか,東大出た
から社長になるとか教育者になるとか肩書きだけが先行して,実際実力のある人が世の
中に埋もれている現状では,失望感が生まれてくる。
 若い人が諦めの境地になってしまっては,改革は起きない。
 どうか,その時代を読める,先も読める感性豊かな発想の転換のできる,時代に即応
できる人物を育ててほしい。    T.T氏

 いつもながらの迫力ある岡田節!!
 毎回楽しみにしている岡田塾。
 身近な話題に接して,真の方向性を考える上で,とても参考になります。
 今後とも回が重なる事を希望します。    W.M氏

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