第三回岡田幹彦講演会H19.03.10

岡 田 幹 彦  歴史講演会 主催:日本近代史に学ぶ会


純真なる魂の教育者 吉田松陰


平成19年3月10日(土) 第三回講演会(会場:三条中央公民館)報告

よしのり Home
小林 義典

 皆様,有難う御座います

 第3回講演会は,125名の方がご参加されました

 口コミで少しずつ少しずつ広まっている事を実感します

 岡田先生の講演は知識の伝達ではなく,

人物の息吹を,

魂の振動の共鳴でもって聴講者に伝えるものです

 是非次回の講演会にもご参加下さい。



 
次回講演は9月1日(土)に決定

 岡田先生が 坂本龍馬 を語ります

 会場は「三条市中央公民館」の予定です

岡田幹彦氏の講演
会場を埋め尽くす参加者の皆様
中林代表の挨拶

 明治維新は「奇跡」の歴史であった

 維新の志士は1万人に満たなかった。
 おそらく数千人だったと言われる。


 300年近く続いた徳川の世がなくなるとは,
 当時を生きた日本人には全く考えられない事だったという。
 なるほど。改めて考えれば,おそらくそうであったろう。当然である。


 その中で志士は尊皇攘夷を唱え,倒幕に動き出した。
 圧倒的な少数派である。


 志士は周りの日本人に奇人変人,危険人物視され
 毛嫌いされる事が多々あったという。
 明治維新が成功しなかったら志士らは,
 現代の歴史教科書に「暴徒」と記されるか,或いは無視された筈である。
 (明治維新が不成功に終わっていたら今の日本はない)
 

 挫折を繰り返しても繰り返しても志士は立ち上がった。
 
西郷の次の言葉は有名である。

 生命も要らず,名も要らず,
 官位も金も要らぬ人は,御し難きものなり。
 然れども此御し難き人に非ざれば,
 艱難を共にして國家の大業を計る可からず。 【大西郷遺訓】 

 何が志士を突き動かし続けたのか。
 それは「忠」の心だったと岡田幹彦氏は説く。
 

孝明天皇御製(明治天皇のお父上)

あさゆふに民安かれと思ふ身のこころにかかる異国
(ことくに)の船

澄ましえぬ水にわが身は沈むとも濁しはせじなよろづ国民
(くにたみ)

 孝明天皇の御製は口コミで矢のような速さで全国に伝わった。
 志士らは涙を流して拝誦したという。
 松陰は勿論,高杉,久坂,そして,西郷も坂本龍馬も....。

 孝明天皇の御心に胸震え,松陰は次の句を詠む

 骨を粉に身を砕きつつ大君(おおきみ)に丹(あか)き心を捧げてしがな

 松陰は絶唱する。

 天照の神勅に

『日嗣(ひつぎ)の隆(さか)えまさんこと天壌(あめつち)(きわま)り無かるべし』

とこれあり候所,
神勅相違なければ日本はいまだ亡びず,
日本いまだ亡びざれば生気重ねて発生の時は必ずあるなり。
只今の時勢に頓着するは神勅を疑うの罪軽からざるなり。
皇神(すめかみ)の誓ひおきたる国なれば正しき道のいかで絶ゆべき


 吉田松陰は比類無き「忠」の人であり「愛」深き人であった。
 その松陰に出会った人は,次々と魂を浄化され,純忠至誠の志士へと育つ。
 維新の起爆力,原動力の源泉に,松陰が説く「忠」の心があったのである。


 
岡田幹彦氏の今講演を貫くものは「忠」の心であった。


 

       参加者の感想

言葉になりません。涙が出ました K.H氏

たった29年の人生でこれだけ多くの影響を与えた松陰の素晴らしさが良く分かった
「偉大な知識人」ではなく,国を思う純粋な心が人々を動かし,
長く日本の中心にいる人に伝わっていった  H.S氏

大変勉強になり,また感動しました
ありがとうございました  M.T氏

「いまさらに何をか言わむおそざくら ふるさとの風にちるぞうれしき」
の様に生きたいと熱く感じられる素晴らしいお話でした
次回も楽しみにしています  S.K氏

いつも案内を頂きまして,誠にありがとうございます
今後とも宜しくお願いします  N.J氏

ありがとうございました  I.K氏

駐車スペースの多くある会場での設定をお願いします
毎回興味ある話題や内容で,とても楽しみにしています
今後ともよろしくお願い申し上げます  W.M氏

歴史の認識や古文の知識が少ないため,意味の分からない部分が時折ありました
次回までにはもう少し一般知識を身に付け参加したいと思いました  C.M氏

日本政策研究センターやチャンネル桜を日頃から共感をもって見守っています
日本の歴史を夢と感動をもって見つめ語れる岡田先生のお話は,
先回の西郷さんの話同様,満足致しました
今後とも美しい国づくりの一翼を担うご活躍を心よりご期待申し上げます  M.T氏

加茂での開催では参加したくても出来ません
是非三条でお願いします  H.K氏

感動しました  W.T氏

とても熱の入った,心のこもった魂を揺さ振るご講演でした
日本人でよかったと思いました。ありがとうございました  Y.M氏

前回に引き続き,改めて熱い語りに感銘を受けました
自分の国でありながら浅学で初めて知る事が多かったです
とくに天皇については考えさせられました  T.T氏

今までは,吉田松陰のことはよく分かりませんでした
しかし,今の日本があるのは明治維新があったから,そして,
その明治維新を起こした志士達,
その志士達に教えを説いた吉田松陰の熱い思いを感じました  W.T氏

ペリーに屈した徳川幕府に対し,尊皇攘夷を明確とした理由が
岡田先生のお話による天皇家の歴史から良く分かりました
ただ,倒幕を掲げた理由はいまいち分かりません
上海で英国人を見た高杉,井上,伊藤が西洋を受け容れ,
その利益を徳川家のみに渡してはいけないと考えたのが機と考えるからです  N.D氏

講演の回数を多くして,もっと多くの話を聴きたい
幕末から順に歴史の勉強を再度したい  K.M氏

説得力のある感動的なお話でした。ありがとうございました  S.T氏

岡田先生の情熱に感激し,涙しました。ありがとうございました  O.T氏

「今松陰先生」今後共ご活躍を  H.T氏

大西郷に続き,吉田松陰の魂に触れる事が出来ました ありがとうございます  M.T氏

尊皇攘夷の本質が判ったように思います
吉田松陰の至誠に触れ,ただただ感動と気付きをいただきました  S.H氏

今までの歴史観が変わるような講義であった
特に戦中戦後の教育を受けたものにとっては,今一度日本の歴史を
学ばなければいけないと思った  F.H氏

幽囚の生涯であった松陰の偉業は感動があるが,
息遣いはまだ私に伝わってこないのは顔をよく知らないせいか。
この人格が完成された,又育まれた過程が分からない為か。
(この精神はどうして生まれたかを知りたい。それも短期間で)
これは知るべきものと今後学びたい。
しかし,幽囚の身ながら人の心を動かし,
綴った文字を以て後世に迄人に感動をもたらすことは,普通ではない。
おそらく今必要な忠孝の心を心柱として,現代が失われつつある
義を取り戻したい心境が日本人の心底にあるからに違いない。
天皇制の廃止はいけない。日本という国がなくなってしまう感はある。
子が生まれた時の国民の手放しの喜び,笑顔が見える光景はいいもので,
それが日本人の支えのように感じて,若い人とも共感したい気になる  N.T氏

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