(●文字「独立国」提示) *●はクリックのタイミングです。
【発問】日本は独立国です。所で,独立国とはどんな国を言うのですか。
「自分達の国の政治なんかを,自分達で決める事が出来る国です。」
「他の国に支配されていない国です。」
【説明】他の国に支配されていない国を独立国と言いますね。
自分達の国の大事な問題を,自分達で決める事の出来る国です。
(●地図「日清戦争当時の東アジア」提示)
【発問】今から110年程前の明治27年,日清戦争の頃には独立国でなかった国があります。どこでしょう。
「分かりません。」
(●地図「東アジアの植民地」提示 *地図上でそれぞれの国土をクリックすると,色が変わります。)
【説明】●ベトナム,●ラオス,●ビルマ,●インド,●モンゴル等,独立していない国は沢山ありました。
(●「欧米のロゴ」提示)
【説明】これらは,ロシアやイギリス,フランス等に支配されていた国々です。
(●地図「朝鮮」提示)
【説明】朝鮮は清に支配されていました。
(●地図「浸食される清」提示)
【発問】清は,当時既に国土の半分以上をロシアやイギリス,フランス等に分割され支配されていました。
【発問】このまま進むと,朝鮮はどうなりますか。
「ロシアに支配されます。」
【発問】そうすると,日本はどうなりますか。
「ロシアに支配されます。」
【発問】日本の独立を保つためには,どうすれば良いでしょう。
「軍隊を強くする。」
「朝鮮が支配されないようにする。」
(●資料「利益線」提示)
【説明】国境の安全に深く関わる地域を「利益線」と言います。
日本の国土を守るためには,朝鮮の独立が不可欠でした。
【発問】朝鮮には,独立しようとする動きは無かったのでしょうか。
【指示】あったと思う人?無かったと思う人?
(●肖像「金玉均」提示)
【説明】金玉均等,独立を求める運動を起こした人もいました。しかし,金玉均は上海で暗殺されます。
(●肖像「福沢諭吉」提示)
【説明】福沢諭吉はこれを悲しみ,朝鮮の将来を諦めました。
【説明】清は,朝鮮が独立する事を飽くまで拒んでいました。
(●資料「下関条約第一条」提示)
【説明】第一条「清は朝鮮が独立国であることを認める」
これは,日清戦争の後,清と結んだ講和条約です。
【説明】日本は朝鮮が独立する事を願っていました。
そして,朝鮮が近代化し,他の国の侵略を防ぐ力を持つ国になってほしかったのです。
日清戦争が起きた背景には,日本のこのような思いがありました。
(●資料「下関条約第二条」提示)
【説明】第二条「清は,遼東半島,台湾を日本の領土とする」
(●地図「遼東半島」提示)
【説明】遼東半島です。朝鮮の独立を保つために重要な地域ですね。
【発問】この遼東半島は,日清戦争の後,日本の領土になったでしょうか。
【指示】日本の領土になったと思う人?ならなかったと思う人?
【説明】日本の領土とはなりませんでした。
ロシア,フランス,ドイツの三か国が反対したからです。
【発問】その後,遼東半島はどうなったでしょう。
「清に返されたと思います。」
(●「ロシア国旗」提示)
【説明】遼東半島は,ロシアが支配しました。
(●地図「広州湾,青島,威海衛」提示)
【説明】フランスは広州湾を,ドイツは青島を,イギリスは威海衛を新たに支配しました。
【指示】今日のお勉強の感想をノートに書いておきなさい。
〈【子供たちの感想〉......主なものを抜粋
Y.Eさん やっぱり弱い国は植民地にされるから,日本も朝鮮に強くなってもらわなくちゃいけないと思う。
K.T君 朝鮮が独立国家じゃなかったら,日本も植民地になっていたから,朝鮮が独立国家になってよかった。
Y.Hさん もうちょっと教科書も詳しく書いてくれてもいいと思います。
Y.Hさん 日本は日本を守ろうとして朝鮮を独立させて,日本は先を読んでいるなぁと思いました。
I.Tさん 中国も半分くらい植民地にされていたなんて,驚きました。
W.Y君 日本は,もし日清戦争に負けて下関条約を結べなかったら,どうしたのだろう。
O.Nさん やっぱり弱い国が植民地にされるから,可哀想だと思う。
K.Y君 日本は先のことまで考えてあるから凄い。
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