(●画像「風呂敷」提示)
【説明】風呂敷です。日本人が作ったものです。
(●画像「鞄」提示)
【発問】風呂敷と鞄を対比します。
「風呂敷は安いけど鞄は高い。」
「風呂敷は大きな物も小さな物も入れられるし,入れた物によって形や大きさが変わるけど,鞄は決められた大きさの物しか入れられない。」
「風呂敷は携帯に便利だけど,鞄は中に何も入れていなくても形や大きさが変わらない。
(●画像「和服」提示)
【説明】和服です。日本人が昔から愛用してきた衣服です。
(●画像「洋服」提示)
【発問】和服と洋服を対比します。
「和服は値段が高いけど,洋服は安い物もある。」
「和服は隙間が多いけど,洋服は身体にぴったり合っている。」
「和服は身体の大きさにぴったり合わなくても着られるけど,洋服は身体の大きさにぴったりじゃないと格好悪い。」
(●画像「下駄」提示)
【説明】下駄です。昔の日本人は冬でも下駄を履きました。
(●画像「靴」提示)
【発問】下駄と靴を対比します。
「下駄は裸足で履けるけど,靴は靴下を履かないと履けない。」
「下駄は足の大きさにぴったり合っていなくても履けるけど,靴はぴったりあっていないと履けない。」
「下駄は通気性が良いけれど,靴は蒸れる。」
(●画像「風呂敷,和服,下駄」を提示)
【発問】風呂敷,和服,下駄。これらの共通点は何ですか。
「日本人が昔から愛用した物です。」
「入れるものが大きかったり小さかったりしても,何とかなります。」
「鞄や洋服や靴などに比べて,かなり大雑把な作りです。」
【説明】風呂敷,和服,下駄は,日本の文化が生み出したものです。
幅をもって,大らかに,色々なものを受け入れるという日本の文化を象徴しています。
【発問】「色々なものをそのまま受け入れ,調和させる。」これを漢字一字で表します。何という漢字になりますか。
「“和”です。」
(●テキスト「和」提示)
【説明】日本人は元々,自分達の国を「やまと」と言っていました。
(●テキスト「大和」提示)
【説明】「大和(やまと)」大きく和すると書きました。
周囲の様々な物事との調和を最も尊んでいたのですね。
(●テキスト「やまと=八百万(やおよろず)のものをまとめる」提示
【説明】大和には,八百万(「や」およろず),大変多くの物事を「まと」める,という意味があります。
【説明】日本人は,色々な物事をそのまま受け入れ,仲良く暮らすという気持ちが強かったのです。
(●画像「縄文土器」提示)
【説明】大昔の日本人が作った土器です。
食べ物を保存したり,煮たりする時に使いました。
また,この中に食べ物を貯めて入れておきました。
(●画像「神社」提示)
【説明】日本人は昔から,自分達が住む土地に神社をつくりました。
その神社に食べ物を持ち寄って,みんなで分け合っていたのです。
【発問】お互い争い合わず,色々な物事をそのまま受け入れ,調和する。
これを簡単な図形で表すとどんな図形になりますか。
「円です。」
(●テキスト「輪」提示)
【説明】和と輪は親戚です。円い形になります。
(●画像「日本の国旗」提示)
【説明】日本の国旗にも和が表れています。
(●画像「太陽」提示)
【説明】赤い丸は太陽。日本で最も尊いとされる天照大神が太陽の神様。
女の神様なので女神様です。
(●イラストとテキスト「神武天皇」提示)
【説明】日本の国の一番最初の天皇は,神武天皇。
神武天皇は,日本の国をおつくりになる時に,次のようにおっしゃいました。
(●「神倭伊波礼毘古命(かむやまといわれびこのみこと)の言葉」提示)
「天地四方(てんちしほう),八紘(あめのした)にすむもの全てが,一つ屋根の下(一宇)の大家族のように仲良く暮らしましょう。」
【説明】日本建国から今年で2664年(平成16年現在)です。
(●資料「歴代天皇目次」提示)
【説明】第1代が神武天皇。そして今上天皇(今ご即位されている天皇)は,第125代目に当たります。
【指示】今日のお勉強の感想をノートに書いておきなさい。
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