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 店の商品を勝手に持ち歩く息子



スーパーなどへ行くと、

4歳になる息子は商品を勝手に持ち歩いてしまい、

「返してきなさい」と言っても言うことをきかず、

つい息子の頭を叩いて泣かせてしまいます。

そこまでしないと、その商品をあきらめてくれないのです。

これは親のしつけに問題があるのでしょうか。







幼児期は自己中心です。

欲しい物への自分のこだわりが心を占めています。




スーパーは、買い物かごにポイポイと商品を入れ、

レジで代金を支払うシステムです。

大人が買い物かごに商品を入れて何も問題がないのに、

自分が商品を持ち歩くとなぜ叱られるのか、

幼児には理解しづらいかもしれません。




3?6歳は幼児後期となります。

少しずつ他者の存在や視点に気付き始める時期でもありますから、

今が躾のチャンスです。




お店に入る前に、笑顔でお子さんに確認しておきましょう。

「このお店に並んでいるものは、あなたの物?お店の物?」

「欲しい物を勝手に持ち歩いていいと思う?悪いと思う?」



お店の物を勝手に持ち歩くのがよくないことに気付けば、それで良いのです。

満面の笑みで心の底から喜んで下さい。



「今日はあなたが欲しい物を一つだけ買ってあげるから、よく考えてかごの中に入れなさい」

「今日は時間がないから、あなたの欲しい物を買ってあげられないけど我慢してね」と

、お店に入る前に約束しておきましょう。




たくさん欲しい物がある中で一つだけ選ぶ体験は心の成長を促しますし、

一つも手に入らないという体験も尊いものです。




「一つの我慢で一つの成長」といいます。

お子さんの成長過程を日々一瞬一瞬、味わえればと思います。

子供の成長は、あっという間です。