息子の進路問題で夫婦の意見が違う
小学3年生の長男の中学進学で夫婦の意見が違っています。
母親としては、中学までは通学が楽な近くの公立に通わせて、
伸び伸びとした環境の中で過ごしてもらいたいと思っています。
それに対して、私立の中学校へ進学させて
「息子の能力・可能性を伸ばしてあげたい」と言うのが夫です。
そのためには今から学習塾へ通わせたいと言っています。
夫の考えに従うことが母親の役目でしょうか。
「伸び伸びとした環境」と「能力・可能性を伸ばせる環境」の
どちらを選ぶかということですが、
公立であっても荒れた学校なら伸び伸び出来ないかもしれませんし、
私立で万一成績下位グループに入ったら自分の可能性に疑いをもつかもしれません。
3年後の状況次第になります。
親だけの判断で決定するのはリスクがあります。
既におやりになったかもしれませんが、
まずは公立、私立双方の利点をそれぞれ紙に書き出すことをお勧めします。
〈公立の利点〉
@通学が楽
A地元の友達付き合い継続
B地元の多様な友達が増える
C部活動に打ち込める
D友達と遊ぶのに便利
E地元で同級会が出来る
F校内で成績トップ集団に入りやすく、短期目標を達成しやすい…
〈私立の利点〉
@広く様々な地域から生徒が集まり視野が広がる
A学力向上という共通の目標達成に向け切磋琢磨出来る
B小学校までの級友とは別次元の出会いがあり啓発される
C高レベルの学習内容でも当たり前に受け容れられる
D宿題が多く、家庭学習の習慣が身に付く
E志望の高校や大学に入れる可能性が高まる…
書き出した上で、お子さんに平易な言葉で伝えて比較させ、
どちらかを選ばせます。
私立を選んだ場合、学習塾に通うことになると告げます。
公立を選んだ場合、お子さんを学習塾に通わせるのは時期尚早なのかもしれません。
公立を選んだ場合でも、1年、あるいは半年に一度、
節目の時期に進学希望先を選ばせます。
気持ちが変わるかもしれません。
多様な選択肢をお子さんに提示し、選ばせることが大切だと思います。
今後、学年が上がるにつれ、
就きたい職業が明確になるかもしれません。
その時は、人生における仕事の意義をお子さんに伝え、
その職業に就くためにはどの学校へ進学し、
どのようなキャリアを積めばよいかを教えてあげて下さい。
さらに、自分がどのような人生を送りたいのか、
生涯の目標は何か、どんなライフワークをもって生きたいか、などを
家族団欒時やクルマでの移動時などに
お子さんと語り合えればと思います。
どこにゴールを設定するかで、今やるべきことが自ずと定まります。
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