やっぱり家庭教育は大事!
「家庭教育は大事」と、多くの方が感じていることと思います。
かつて米ソ冷戦期に共産圏の国家で集団主義教育の優位を証明するため、
乳幼児を親から引き離し集団の中で育てたところ、
多くの発達障害児が生じ取りやめになったことがあったそうです。
取り返しのつかない大規模な実験でした。
この一点からも、乳幼児にとって家庭教育が大事であることがうかがえます。
わが子が学校に適応障害を起こしたその日から、
これまで教育に全く無関心だった父親が子供と向き合い関わりを増やした結果、
その子が数か月でガラリと快活な子供に変わったことがありました。
親が本気になった時の威力は想像を絶します。
家庭教育の役割は、枚挙に暇がありません。
@挨拶
A返事
B後始末
…は躾の三大要素。
他に食事のマナー、言葉遣い、我慢、相手の気持ちを慮ることなど、
社会人となる前に習慣化しておきたいことは多々あります。
学校では集団による教育力が期待出来るものの、
個々の児童に染み込む、生涯に渡る生活習慣は
やはり家庭教育で培われるものです。
わが国の義務教育は全人教育を指向しました。
教師らは児童生徒に学業だけでなく、
よりよい生活習慣も身に付けさせようと努めました。
しかし、学校教育が万能でないことは、もはや誰の目にも明らかです。
学校では快活で挨拶がよく出来る子でも、
家で暴力を振るい親に命令するなどの例は多々あります。
わが子の反発を恐れ、お子さんと正対せず、躾をないがしろにして
学校頼りにしたことが、現代っ子の
自己中心性、刹那主義、無気力、無責任、怠慢などに
つながっていると思えてなりません。
人格の背骨となる教育は人生を方向付けます。
他者任せに出来るものではありません。
わが子の姿は親自身の姿…、わが子の現状を形づくるのは親だといいます。
耳が痛い話ですが、真理であると認めざるを得ません。
わが子の現状は親の責任と、心の底から認めた時に
家庭の光明化が加速されるはずです。
他者のせいにしているうちは、他者に支配されたままでしょう。
「子は親の鏡」といいます。
子は、親の言う通りにならなくても親の行動はそっくり真似をする。
子供が身に付けるのは、親が子に言って聞かせたことでなく、
親の言動そのものだということでしょうか。
一つ家の中で、家族がそれぞれの価値観で生きています。
たとえ夫婦で教育理念が違い子供への対応が異なっても、
子供はお父さんお母さんそれぞれの背中から学びます。
家族が子供達一人一人と真剣に向き合う日々こそが、
かけがえのない尊い時間でありましょう。
挨拶、返事、後始末、食事のマナー、言葉遣い、我慢、相手の気持ちを慮る習慣、
そして夢を描き目標を設け日々努力する姿勢。
これらはかけがえのない黄金の習慣であり生涯の財産ですが、
学校教育で身に付くものでなく、お子さんが家族それぞれの背中を見ながら
自分自身で身に付けていくものであると、
齢を重ねるごとに思いを強くしています。
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