夫と子育てについて意見が合わない
5歳の息子がひとりいて、
子育てのことでいつも夫と衝突します。
私はあまり叱らず、なるべく褒めることを心掛けています。
しかし、夫はその場で叱ることが大事だといって譲りません。
「鉄は熱いうちに打て」の論理で、
その場でどんどん叱っていかないと、
本人にとっても良くないと言うのです。
それでは子供が萎縮してしまい、
かえってマイナス効果になるのではと心配しています。
いつもいつも頭ごなしに叱られていたら、
確かにお子さんは萎縮してしまい、マイナス効果になり得ます。
半面、ご主人のおっしゃることも頷けます。
「鉄は熱いうちに打て」は一つの真理ですし、
「その場で叱る」ことも大切です。
社会的にやってはいけないことをビシッと指摘し、
教え、理解させなければなりません。
子供は怒気を含んだ大きな声で叱られると、
叱っている人の怒りのみがインプットされ、
叱られている内容は理解されないままになりがちです。
恐怖感だけが潜在意識に刻まれるため、
例えば父親に激しく叱られ続けて育った子は、
世の目上の男性に心を許せない大人になるといいます。
思春期にはそれまでの反動が形に顕れますので、
威圧し続けた父親に激しく反抗した末に、
心が離れてしまう場合もあります。
褒めて育てる、きちんと叱る、どちらも大切です。
そして、何より大切なのはご夫婦の和です。
ご主人が厳しく叱ったら、後でお子さんと二人きりの時に
「お父さんはあなたが大好きだから叱ったのよ。
あなたが大人になって同じようなことをしたら大変なことになるの」
と優しく語りかけ抱きしめましょう。
そして、お子さんの長所やお子さんがそこに
存在するだけで有難いことを語り聞かせて下さい。
「お父さんもお母さんも、あなたが大好きよ」と何度でも言ってあげて下さい。
父性と母性の調和がお子さんを健やかに育みます。
しかし、どうしてもご主人の叱り方が気になる場合もあるかと思います。
「そんな叱り方は逆効果でしょう!」
「ああ子供が可哀想…」
と感じてしまうのも無理ありません。
ご主人がお子さんの心に響く上手な叱り方が出来るようになるかどうかは、
お母様の覚悟次第です。
ご主人を褒め続ける覚悟して下さい。
褒めるのに初め抵抗があるのならば、
ご主人の存在を有難がるだけで構いません。
いわば愛語ですね。
「お帰りなさい。今日も一日有難う!」
「あぁ、やっぱりお父さんはすごいね」
「ここに座っているだけで安心するね」
など、愛語はいくらでも思い付くはずです。
奥さんの心の底からの愛語に気を悪くする旦那さんは居ないと断言します。
ご主人が上機嫌になればお子さんへの言葉かけも自ずと変わります。
そうすると、奥さんやお子さんがご主人を観る目も変わるはずです。
ご家庭が益々光明化します。
|