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減らず口ばかりの息子にいらいらが募る



中学2年生のひとり息子をもつ母親です。

いつも減らず口ばかり言って、行動に移そうとはしません。



「この宿題は難しくないからやる意味がない」

「1回くらい歯を磨かなくても虫歯になんかならないよ」

「好きじゃないのを無理して食べる理由がわからない」

と……。




そのたびに私はイライラするばかりで、親子の空気が最悪になります。

これではいけないと思うのですが、こんな息子とどう接したら良いのでしょうか。



六割主義をお勧めします。

親が思い描くお子さんの理想の姿を百パーセントとして、

その六割ほどが現実になっていれば良しとする考え方です。





思春期は一生で一番減らず口が多い時期です。

理屈に対して理屈で応じてもこじれるだけで消耗します。




言動が変わるのには時間がかかります。

親の指示どおりお子さんが即座に変容することはありませんので、

六割主義でゆったり構え、

少しずつ理想の方向へ仕向けていく作戦を立てた方が気楽です。




気楽になれば笑顔も出てきます。

親が笑顔になれば、お子さんも聞く耳をもちます。




しかし、親としてお子さんに譲れないものがありますね。

これだけは必ず身に付けさせたいというものをリストアップして、

お子さんと話し合い目標設定する必要があります。




学業なら、まず志望校を決めさせます。

受験突破のためには学年順位で何番以内を維持すればよいか担任に聞き、

学期ごとの短期目標を設定しましょう。




結果を出せていなければ「宿題やる意味なし」とは言えなくなります。




どうしても譲れないもの以外は、笑顔でスルーします。

歯磨きを渋ったら

「あらそう。じゃあ虫歯の治療費は自分のお小遣いで出してね。助かるわ!」

と自己責任にさせます。




人参を食べなかったら

「これを食べるとニキビが治るんだけどなあ」

と笑顔でつぶやきます。




お子さんの減らず口をノートに記しておくと役立ちます。

勉強や食事、テレビ視聴、整理整頓、言葉遣いなどとカテゴリーに分け、

それぞれの減らず口に対してどのような対応をとれば笑顔でいられるかを考えます。



忙しい毎日ですからじっくり考えるわけにはいきませんが、

通勤時や単純作業時、道を歩きながらなど頭を自由につかえる時に

あれこれ対応を考えます。




実はこれ、私が日々やっていることで結構楽しく、

学校の廊下をニンマリしながら歩いていることがよくあります。