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中学生になる娘の外泊について


中学生の娘は、最近になって外泊するようになりました。

服装も何となく派手になってきたように思えます。

娘は「友達のところで勉強している」と言うのですが、

友達の名前や行き先も教えてくれません。

今後、どうしたらいいのでしょうか。


外泊の原因は大きく分けて二つ考えられます。




「家族への不満」、

そして「憧れの追求」です。




先ず、思春期の子供は身近な家族への目が厳しくなり、

家でいらいらしがちです。

不機嫌は伝染しますから家族の和が崩れる糸口となります。

家が居心地の悪い空間となり、その状態が長く続くと外泊に至ります。





家族皆が居心地の良い家庭にするために、

親として出来ることをノートに列挙し、

次々と実行することを勧めます。




@掃除 

A整理整頓 

B家族の長所を思い起こす 

C家族への感謝を書き連ねる 

D鏡の前で笑顔の練習 

Eきびきび動く…




…お子さんに阿るのは逆効果になります。

お子さんの言い分に耳を傾け、

お子さんの気持ちに寄り添った上で親としての思いを率直に伝えましょう。




子供は将来の自立に向け暗中模索の真っ最中です。

親から見れば突飛な発想もあるでしょうが、

それは幼稚であっても「なるほど、あなたはそう思うんだね」と

一度受け止めましょう。




お子さんが「言いたいことを全部言った」段階で、

親としての思いを真心こめて伝えましょう。





「外泊されると寂しい」

「外泊は先方に迷惑になる」

「外泊されると心配でたまらない」

「親として先方に挨拶する必要があるから外泊先を教えてほしい」



…率直に語りましょう。





また、思春期の子供は未知への強烈な憧れをもち、

がむしゃらに追求します。




成績上位であった子でも、

暴走族に憧れるとあっという間に暴走族の仲間入りをします。

周囲の人が驚くほど激変するのが思春期の特徴です。




子供は両親を愛するがゆえに親の期待に応えようと頑張り成長しますが、

自立という課題を負った思春期には自分の生き方を模索し始めます。

服装の変化はその表れです。




頭ごなしに否定すると、お子さんの心はますます親から離れ、

憧れの追求に固執します。




言い分を全て聞いた上で、親としての思いを伝えましょう。

親が心の底から認めて誉めて信頼し愛してくれることを

子供は望んでいます。