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中学2年の娘がいます。

今までは素直だったのですが,最近,挨拶もあまりしなくなりました。

この間も学校から帰ってきた時に私が「挨拶は?」と聞くと,ムッとした表情で「したよ」と言います。

礼儀のことは気づいた時に,一つひとつ注意したほうがよいと思いますが,口やかましく言うと,ますます反抗的になるのではと心配しています。

どのように接していけばよいでしょうか。






中2は反抗期の真っ只中。

おっしゃるとおり,口やかましく言うと火に油を注ぎますね。

大好きなお母さんから否定されたように感じ,自尊心が崩れてしまっては大変です。




谷口雅春先生は「子は親の鏡である。親が直れば子も直る」と『生命の實相』で説かれています。

親が先ず朗らかに「お帰りなさい」と迎えましょう。

毎年中学生の自殺が報じられます。

学校はお子さんにとって必ずしも居心地のよい場所ではありません。

気を許せる家庭に戻った瞬間は,満面の笑みで迎えます。




お子さんは「自立」への道程にいます。

お子さんにとっては未知でゴールが見えず,何が不安かも分からない混沌とした思いを常に抱えています。

自立を促すために,お子さんの主張に耳を傾けましょう。



反抗は「自分を認めてほしい」というサインです。

先の見えない自立へのトンネルをお子さんが手探りで歩いていると考えれば,時に理不尽とも感じ腹が立つようなお子さんの主張にも一歩譲れます。

「認めてもらえた」と感じたお子さんは反抗が止みます。

反抗の必要がなくなるからです。

すると,お子さんが自分自身を振り返る余裕が生まれます。




親として譲れない部分も多々あるはずです。

これは少し間をおいて,和やかな雰囲気の時を選び笑顔で伝えます。

お子さんを責めるのでなく,自立に向けて頑張っているお子さんに人間として大切なことを伝えるという心構えで肯定的に話します。

小学生の頃は一言で片付いたことでも,思春期になると相手を尊重して言葉を発しないと思いが伝わりません。

試練ですが,親として成長する尊い機会とも言えます。




健全な成長を遂げるには反抗期が欠かせません。

「ああ,反抗している。順調だ,有難い」とお子さんの自立を喜ぶ心になり,お子さんの主張を尊ぶ気持ちになると,

いつの間にか反抗期が過ぎて頼もしい青年に成長している我が子に気付くものです。

子育ての醍醐味です。