ホーム


小学5年生の娘が進んでお手伝いをしてくれません。

茶碗洗いなどを頼むと嫌々やり,休日は娘の仕事(茶碗洗い)と決めたのですが,

言わないとやりません。

「手伝ったらお小遣い」も喜びませんでした。

専業主婦なので家事もマイペースにやれるのですが,家のお手伝いぐらいできる娘になってもらいたいと思っています。

気持ちよく手伝いができるには,どうしたらよいでしょうか。

まず,お子さんは声をかければお手伝いをやるのですから,やっている場面をとらえて心の底から大喜びしなければなりません。

満面の笑みで「助かるわ!」と抱きしめる演出も必要です。

言わなくてもやっていたら目を丸くして驚き,感謝の思いを伝えます。

お子さんが「手伝いはやって当たり前」という気持ちになるまで讃嘆を継続します。



次に,趣旨説明が必要です。

何のためにお手伝いをするのか?

高学年のお子さんは,目的が明確でないと自ら行動しません。




家族揃って話せる時間をつくり,お手伝いの効果を皆で出来るだけたくさん列挙します。

@手先が器用になる
A短い時間を活用出来るようになる
B家族の役に立てる
C責任感が身に付く
D仕事が出来る人物になる
E達成感がある
F一日が充実する
Gお母さんが上機嫌になる …





お手伝いの効果を確認した上で,お子さんが家事の何を分担するか選ばせます。

選んだ仕事は,大きな紙に自筆で書かせて壁に貼ります。





お母さんが家事をどれだけやっているかをお子さんに知ってもらう必要もあります。

洗濯一つでも,

@洗濯機に洗濯物投入

A洗濯物干し

B洗濯物たたみ

Cアイロンかけ

D収納

と大雑把に五つの仕事に分けられます。




皆で家事を一枚の紙に列挙すれば,その数は軽く百を超えます。

膨大な家事一覧を皆で見ながら「今のあなたなら,どれを分担出来そう?」と選ばせます。




また,お手伝いした方が得になる場面を設定するのも面白いです。

ショッピングに出掛ける一時間前に洗濯機を回し

「洗濯物干しを手伝ってくれると早く出発出来るんだけどなあ」

とさり気なく声をかける,などです。




どんな仕掛けをすればお子さんが動くか楽しく試行錯誤するのも子育ての醍醐味です。