5歳の息子がいます。
「子供はほめて伸ばせ」を実践したら,プライドの高い子供に育った気がします。
できないことを練習してうまくなろうという気概がなく,自転車にも乗れず,縄跳びもできません。
こんなにあきらめが早くて,大丈夫でしょうか。
先ずは,お子さんのうちに宿る神性仏性を心の目で観て拝むのが原則です。
観たものが顕れるというのが「真理」です。
次にほめ方です。
テストの結果がよかった時,次のどちらの声掛けが良いでしょうか。
A「頭がいいね」 B「よく頑張ったね」
…コロンビア大学ミューラー教授の実験によると,
「頭がいいね」と子供の能力をほめると成績について嘘をつく傾向が高くなり,
「よく頑張ったね」と努力を称賛するメッセージを伝えると粘り強く挑戦する傾向が高くなったそうです。
(中室牧子著『「学力」の経済学』ディスカバー・トゥエンティワン 四九頁)
お子さんが挑戦している時,
「わぁ,やっている!やっている!」
「頑張っている!頑張っている!」
とほめます。
「やっている」のも「頑張っている」のも事実であり「努力」する姿です。
目の前の事実を声に出して,驚き喜んで称賛します。
事実をほめようと思えば,チャンスは無限にあります。
「姿勢良くしているね」
「丁寧に書いているね」
「十分間頑張ったね」
「自分で出来たね」
「靴を揃えるのが上手になったね」
「昨日より自転車をひとこぎ沢山できたね」
「縄跳び練習したね」
「縄跳び一回跳べたね(先ずは一回跳べるのが重要)」
などなど…
「伸びよう」とするのが子供本来の姿ですから,「伸びよう」とする瞬間をとらえて言葉にするだけです。
心の底から驚かれ喜ばれてほめられれば,どんな子だって「挑戦」意欲が高まります。
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