子供を勉強好きにさせるには? A
まず親が笑顔になる!
笑顔を作ると楽しくなるそうです。
ドイツのミュンテ博士(オットー・フォン・ゲーリケ・マグデブルグ大学)は,
笑顔に似た表情を作るとドーパミン系の神経活動に変化が生じることを実験で見出しました。
ドーパミンは脳の報酬系,「快楽」に関係した神経伝達物質ですから,
笑顔を作ると楽しくなるという働きが,人間の脳にあることが分かります。
今,何も楽しくないかもしれませんが,試しに笑顔を作ってみて下さい。
いかがでしょうか。
少し気分が変わったでしょうか。
脳内ではドーパミンが放出されたはずです。
笑顔は伝染しますから,家庭ではまず親が笑顔の発信源でありたいものです。
親子は一心同体。親が笑顔でいると,お子さんも明るい気持ちになり,やる気が出ます。
お子さんが勉強している時は,とびきりの笑顔を作ります。
お子さんの勉強をみてあげる時は当然,笑顔を維持しなければなりません。
毎朝,鏡の前で最高の笑顔をつくり,その時の筋肉の張り具合を覚えておきます。
親の笑顔から,お子さんは様々なメッセージを受け取ります。
「勉強は難しいから楽しい」
「出来なかったことが出来るようになることは尊い」
…などです。
親が笑顔だからこそ,プラスのメッセージを受け取れます。
谷口雅春先生は家庭における和顔・愛語・讃嘆を提唱されています。
まずは和顔,つまり和やかな笑顔ですね。
二 赤鉛筆でちょっとだけヒント
家での勉強は,やり方が分からなくて投げ出してしまいがちになります。
お子さんが勉強でつまずいている時は,親の出番です。
しかし,正答の出し方を親が長々説明すると,子供は嫌がります。
親も「なぜ分からないのか!」とイライラします。
そこでお薦めなのが,赤鉛筆でちょっとだけヒントを書いてあげる方法です。
筆算の途中でつまずいていたなら,そのつまずいている部分の数字を一つだけ赤鉛筆で薄く書き,
「なぞってごらん」と言い残して笑顔でその場を離れます。
子供はほんのちょっとした部分でつまずく場合が多いので,
そのほんのわずかな部分だけを赤鉛筆で教えてあげます。
少しだけリードしてあげます。
すると,後はスムーズに出来ることが多いです。
数秒あるいは数分後,まだつまずいていたら,また一つ書きます。
小出しにするのがポイントです。
「また分からなくなったらノートを見せに来てね」と言っておけば,
家事の合間にお子さんの勉強を見てあげられます。
赤鉛筆でヒントを書くときは,くどくど説明しません。
ほんのちょっとだけ,さらっと書いてあげるだけで,後は自分でやらせます。
また,出来るだけ薄く書いてあげます。
お子さんが赤鉛筆の線をなぞって書くと,親の書いた線が見えなくなるのが一番良いです。
親が笑顔で,言葉少なに,ほんのちょっとだけリードしてあげ,褒めてあげる。
お子さんは安心して勉強が出来るので,勉強がますます好きになります。
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