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 子供を勉強好きにさせるには?


練習しても漢字テストで合格点がとれない。

授業で正しく計算できて家で練習してもテストで間違う…。

これは良くあることです。

成果を期待して練習するのですが,期待通りに成果が出ず投げ出してしまう子は大勢います。

勉強嫌いの最大要因です。

子供を勉強好きにさせるには,励まし誉めるのはもちろんですが,勉強の見通しを示してあげることが大切です。




努力は毎日重ねなければなりませんが,発達は加速的にドーンと訪れます



努力を重ねれば重ねるほど,それは自分の中にどんどん蓄積されます。

しかし,努力の蓄積に比例して成果が出るわけではありません。

努力の蓄積がある量を越えると,成果が目に見える形でドーンと現れます。

これは多くの教育者やスポーツ選手が異口同音に述べていることです。




成果がいつ現れるのかは,取り組んでいる内容によります。

個人差もあります。

一週間で現れる場合もあれば,一年かかる場合もあるでしょう。

成果を級友と比較する必要はありません。

努力を蓄積し続けている限り,成果は必ず現れます。

諦めそうになる子には「必ず成果が現れる」と激励することが大切です。




上のような図を書き,

「毎日頑張って立派ね。今,きっとこの辺にいるのよ。もう少しでドーンと成績が上がるわ」

と励まして下さい。



 
百回の努力で,質的な変化が現れます


勉強の見通しを数値で示す時に,「百」というのが一つの目安になります。

「読書百遍意自ずから通ず」といいます。

落語家の修業で「小咄百回」,和裁の修業で「まず百枚を縫え」という教えがあります。

「百」という数値には,先人の経験則による知恵が凝縮されています。



「まずは百回やる。百回の努力をするまでは,あれこれ迷わない。

百回目には一つの結果が出る」と子供が思えるようになるまで,成長曲線の話をします。


「毎日続けて立派ね」

「努力の貯金がどんどん貯まってきたわ」

「あともう少しでびっくりする位どっさり成果が出るわよ」

「まずは百回!」

と,声をかけて下さい。




努力している子供は,暗中模索状態です。

勉強の見通しや努力の蓄積が今現在どの程度かを示してあげれば安心できます。


努力の蓄積が成果を生む。

これが実感できれば,どんな勉強にも喜びを見出せます。

勉強好きになります。