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 突発的に危険な行動をしてしまう子には,どう対処すればよいか?





危険な行動をとった時は,すぐに抱き寄せます。

「あなたが大好きだから,大きなけがをしてほしくない」と,お母さん自身の気持ちを伝えます。




非社会的な行動をとった時は,お母さんがすぐに頭を下げて心から謝ります。

母親の姿を通して,社会での対応を学ばせます。




服を汚すなど親自身が迷惑を被った時は,笑顔で「楽しかった?」と声をかけた後,洗濯の大変さを柔らかく伝えます。

その場で激しく叱っても,子供はなぜ叱られているのか分かりません。

怒り声は子供に恐怖心を与えるだけです。

子供の行動を受け容れた後,お母さん自身の気持ちを穏やかに伝えます。





「笑顔で教えて褒める」が原則

道を歩く時,いつもフェンスにしがみつくわけではありません。

「今日は安全に歩いているわね。お母さん嬉しいわ」と褒めます。

普通に買い物をしている時,普通に遊んでいる時,普通に勉強している時など,普通の場面は一日に何度かあるはずですから,

その瞬間をとらえて心の底から褒めます。


たとえ完璧でなくても,前よりも服や靴がベチャベチャでなかったら「お母さん洗濯助かるわ」と褒めます。

ちょっとだけ良くなろうとした変化をとらえて褒めます。この繰り返しが適切な行動を強化します。




セロトニン5(ファイブ)


セロトニンは脳内ホルモンです。

リラックスしたときに分泌され,幸福感,安心感を与えます。

分泌を促す親の行為は次の五つです。



 一 見つめる

 二 微笑む

 三 話しかける

 四 さわる

 五 ほめる




この行為で脳の扁桃体がよく育つといいます。

三歳までにたくさんやってあげることが大切ですが,今でも遅くありません。





幸い,お子さんは学校で周囲に迷惑をかけていない様子ですから,ご家庭での実践で言動が少しずつ改善されるはずです。

ご心配であれば,地域の「発達障がい支援センター」で診断を受けることをお勧めします。

より専門的な対応方法が聞けます。




子供は無限の可能性をもっています。

その可能性の芽を摘んでしまうのが,過度な心配や取り越し苦労です。

明るく,元気で,賢く,心の強いお子さんの姿を心の目で常に観ることが,一番大切です。