学校でいじめを受けたら?
いじめは犯罪であるという認識が広まりつつあります。
殴れば暴行罪,
けがをさせれば傷害罪,
持ち物に落書きをしたら器物損壊罪,
隠したら窃盗罪,
悪口を言ったら名誉毀損罪です。
犯罪に人生を左右されたくないですから,いじめを受けたら,すぐ先生や級友,
そして必ずお父さんやお母さんに伝えなければいけません。
自分ひとりで問題を抱えてはいけません。
私の学級で,かつて靴隠しがありました。
窃盗ですね。
下校時に「靴がなくなりました」とA君から報告があり,一緒に探しました。
目撃者情報もなく,誰が隠したか分かりません。
A君の靴が二度隠された時点で,対策を講じました。
毎朝登校後,靴を校長室に預けることにしたのです。
保護者の同意を得た上での対策です。
幸い,A君が害を被(こうむ)ることはこれ以降なくなりました。
学校で起こるいじめを直接解決出来るのは,学校の先生です。
多くの学校では,担任の先生がいじめの報告を受けたら,
すぐに生活指導主任や管理職(校長・教頭)に報告するシステムになっています。
担任だけが問題を抱えないためのシステムです。
いじめは,チームで解決します。
学校という狭い社会の中で毎日いじめを受けると,「もう人生おしまい」という気持ちになり,
親に相談しても無駄だと感じてしまうかもしれません。
しかし,家族にとって子供はかけがえのない存在です。
困ったことがあったら伝えてほしいと願っています。
子供が心を閉ざしたら,親は血の涙が流れるほど悲しい…。
必ず相談して下さい。
社会は広いし,楽しいことがいっぱいです。
学校を卒業し社会に出て,自分の能力を高める努力を毎日続ければ,
周りからも求められる人物になります。
インドの独立指導者マハトマ・ガンジーが次のような言葉を残しています。
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明日死ぬかのように生きなさい。永遠に生きるかのように学びなさい。
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悔いのないように今日を生きる。
でも,人間はひとりでは生きられません。
多くの人に支えられて今生きていることに気付き,感謝し,そして一所懸命生きるのです。
学校を卒業してからが,本当の勉強の始まりです。
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